2014年11月27日木曜日

野球の常識・東京武蔵野の常識4 平和に貢献する

 東京武蔵野シニアが大事にしているのは、本質的な心技体の基本です。主に「呼吸と姿勢」を手がかりにします。中学生たちは、これを学ぶだけで、見違えるように変化・成長します。素直な眼になり、気持ちが温かくなります。相手を倒そうという衝突的な発想でなく、自分本来の力を出せるから「大らかな気持ち」が湧き上がるのです。
 筋トレはしません。「中学生にはまだ早い」からではありません。筋トレより遥かに重要な心技体の鍛え方があることを学んでいるからです。東京武蔵野シニアでは、野球を通して日本人が本来持っている心技体の基本を身につけ、実践し、平和の実現に貢献できる人材を育てたいと願っています。小学校6年生はまだ純粋なので、簡単にこれを体感できます。
 筋力に頼ると、頭の命令で行動する「遅い行動回路」になります。筋トレは目先の結果を求め、相手を倒して利己的な欲を満たそうとする意識を育てがちです。勝った者だけがいい思いをするのが本来スポーツの目的でしょうか。
 勝利を目指して戦うのは当然です。けれど勝利の向こうに成長があり、戦った相手との心の交流があってこそ、意味があると東京武蔵野シニアは考えています。私たちは、平和を求めて野球に取り組んでいます。

野球の常識・東京武蔵野の常識3 待てのサイン

 監督が打者に「待て」のサインを出す頻度は、一般的にはバントや盗塁と同じくらい高いかもしれません。相手投手が制球を乱しているとき、じっくり攻めて走者を貯めたいときなど、私も待てのサインを出したい気持ちになります。長く野球をやってきて、それが常識だからです。
 けれど、「待て」は打者にブレーキをかけることです。戦闘モードの打席に立っていながら、ブレーキをかけるなどとんでもない妨害行為です。打者に任せる、それが東京武蔵野シニアの姿勢です。打つ気満々で立ち、結局ボールが続いて四球で出るのもひとつの結果です。四球を期待して立っているのとは根本的に意味が違います。
 同様の理由で、打席に入った打者に細かな指導はしません。最初はいろいろアドバイスを送っていたのですが、ある時から「監督といえども、打者の邪魔をしてはいけない」「何か言えば、打者の感性がそがれる」と実感し、やめました。自信を持って打席に送り出すのが、監督の務めです。

2014年11月26日水曜日

野球の常識・東京武蔵野の常識2 成長のバロメーター

 野球はプレーの結果を数字に表しやすいスポーツです。打者なら打率、打点。投手なら勝敗、防御率、奪三振、与四死球。いまでは球速も一般的に認識されています。ファンにとって、数字は野球の楽しみのひとつです。
 けれど「中学生を育てる」立場からすると、数字は必ずしも大切なバロメーターではありません。東京武蔵野シニアでは、選手の成績を集計しません。発表もしません。数字を選手起用の基準にしていません。大切なのは、選手が変化・成長しているかどうか、「できる自分」に変わるため、正しい方向で取り組んでいるかどうかです。監督はそこを見ています。
 世間では「結果がすべて」と言われがちですが、東京武蔵野シニアは結果を最重視しません。重要なのは、「できる自分」に変わること。
 チームが大切にしている「心技体の基本」をおろそかにしているのに、たまたま結果が出た選手を重用しても意味がありません。間違った身体の使い方や無理のある投法・打法は、ケガにつながります。一時的に結果が出ても、長く野球をやる礎になりません。東京武蔵野シニアは数字に縛られず、ひとりひとりの取り組む姿勢と成長を重視します。そこを見定める眼力を磨くのは監督の当然の務めです。

野球の常識・東京武蔵野シニアの常識1 自然体の挨拶

 野球界には妙な挨拶の仕方が定着しています。主将の掛け声に合わせ、全員並んで頭を下げ、元の姿勢に戻って少し沈黙してから「オーッス!」と大声を出す挨拶が主流です。野球界ではみんながやっているので「当たり前」な感じですが、日常生活でこのような挨拶をしたら、どうでしょう? 挨拶された方は戸惑うのではないでしょうか。
 東京武蔵野シニアでは、頭を下げると同時に「お願いします」「ありがとうございます」「おはようございます」と声を出します。それが自然体、気持ちと行動がピタッと来る挨拶の仕方だからです。場面や状況によっては、大きすぎる声は失礼、不作法です。その場に応じた声の大きさで周りに配慮する気遣いも身につけてもらいます。

東京武蔵野シニアでは当たり前のこと

 この球団ブログでは、「東京武蔵野シニアの雰囲気」「ありのままの素顔」を伝えたいと努めています。けれど、大切な特長や「他チームと大きく違う点」をきちんと伝えているか、案外書き忘れているような気がします。なぜなら、私たちにとって当たり前のことは、もう当たり前すぎて「いまさら書こうと思いつかない」からです。そういう東京武蔵野シニア独自の姿勢がほかにないか、改めて反芻して書いて行きます。

2014年11月20日木曜日

東京武蔵野シニアの特長9 試合でも選手は自分の気持ちで動きます

 練習試合だけでなく公式戦でも、選手は自分自身の気持ちと感性を主体にプレーします。「監督・コーチの言うことを聞いてプレーするのが野球ではない」と東京武蔵野シニアは考えているからです。
 野球界には、「監督のサイン通りに動ける選手」「命令どおりプレーできる選手」を評価する傾向もあります。私たちはそうではありません。
「チームのために自分で判断し、自分の気持ちで最善のプレーができる選手」に育ってほしいと願っています。そのため、試合でもほとんど監督が選手のプレーを制約したり、何か命じたりしません。
 選手は「自分自身の気持ち」で動き、場面に応じて「自分の瞬時の判断」でプレーします。それこそが野球の楽しさ、野球で身につける大切なことだと考えています。大好きな野球を通して「頼もしい人間に育ってもらいたい」からです。もちろん、自分勝手という意味ではありません。基本は練習で徹底的に反復します。チームの約束事はしっかりとあります。その上で、ひとりひとりが「チームのために」自分の気持ちで動くのです。

 もし期待された活躍ができなかったら、「何かが足りなかった」ということ。自分がそれに気づき、自分を変える努力をする。それこそが大切、中学時代に野球をやる目的だと、東京武蔵野シニアは考えています。大事な場面で失敗すれば、チームや他のチームメイトに大変な落胆と失望を与えます。そのことを選手がどう受け止め、糧として変われるか。監督は中学生たちの失敗や不足をグーッと受けとめ、粘り強くチャンスを与えて「変わる瞬間を必ず迎える」覚悟で取り組んでいます。
 そのようにして、人生の大事な局面で活きる「人間力」を磨き深めるのが、野球に打ち込む最大の目的です。

  

東京武蔵野シニアの特長8 厳しさの中に笑顔があります

 東京武蔵野シニアは、選手の気持ちを大切にするチームです。
「野球が好きだ」、という気持ち、「変わりたい、上手くなりたい!」、その気持ちをいっそう深くすることを大切に取り組んでいます。
 監督、コーチは、危険を回避するとき以外、「命令口調で選手に指示しない」のがチームの方針です。ときには声を荒げますが、それは「決して繰り返してはならないことだ」と自覚しています。
 厳しさは、選手ひとりひとりが「真剣に取り組む姿勢」の中から生まれてくるものであって、監督やコーチが強いるものではありません。
 選手が「自分の気持ち」で行動する。いつも前向きに、明るい顔で選手が練習に来てくれることがチームの願いです。
 うれしいことに、東京武蔵野シニアのグラウンドには、厳しさの中にも、いつも笑顔があふれています。
 

2014年11月18日火曜日

東京武蔵野シニアの特長7 監督と選手の対話があります

 中学野球の監督が果たすべき最大の役割は何でしょうか。
「野球の指導」はもちろんです。同時に、思春期を生きる選手たちの「心の成長」をサポートするのが大切な務めだと考えています。
 小学校のころは、お子さんは「親の言うことを聞くのが当然」です。中学生になると徐々に自我に目覚め、精神的な自立を始めます。親と子の距離感が変わり始める時期に、親以外に「信頼できる大人」がいるかいないかは、素直な成長を支える大切な糧、親子のコミュニケーションを保つためにも重要です。かつてその役は祖父母や学校の先生が担っていたでしょう。時代が変わったいま、学校に次いで多くの時間を過ごす中学野球チームの監督がその役を担えたら、ご家庭に対してひとつの貢献が果たせます。
 
 監督は選手ひとりひとりの変化や悩みをできるだけ察知し、必要に応じて声をかけ、対話します。レギュラーも控えも関係なく、監督と選手が一対一で対話する機会があるのは、東京武蔵野シニアの特長のひとつでしょう。

2014年11月15日土曜日

東京武蔵野シニアの特長6 ケガをしない心技体を作る

 東京武蔵野シニアの野球は、「自然体」が基本です。
 筋力に頼り、身体の一部に負担をかける投げ方、打ち方は、故障の原因になるだけでなく、野球本来の楽しさを体感できない「結果にこだわる」発想に陥りがちです。東京武蔵野シニアでは、たとえ一時的な結果が出ても、身体の理に反する投げ方、打ち方は良しとしません。
 肩や肘に負担をかけない、身体にやさしい投げ方、打ち方を平日の基本練習や毎回のウォームアップを通して徹底して身につけます。その甲斐あって、入団時に野球経験が浅かった選手もめきめき上達します。入団後に深刻な肩痛、肘痛で練習を長く休む選手はごく少数で、ほとんどいないのも、東京武蔵野シニアの特長です。
 フォームに癖がある選手は、正しい身体の動きが身につくまでは無理をさせません。中学野球がゴールではありませんから、成果を焦りません。高校、大学、社会人、長く野球を楽しめるよう、長期的、本質的な眼差しで選手をサポートします。

2014年11月14日金曜日

東京武蔵野シニアの特長5 最先端・最高峰の指導

 東京武蔵野シニアの指導方針、具体的な野球指導は、日本の野球界では最先端を行く画期的な体系に基づいています。
 侍ジャパンの小久保裕紀監督、サッカー日本代表の岡田武史元監督も師事する武術家・宇城憲治先生が、私たちの最高顧問です。昨夏、甲子園に出場した奈良・桜井高校も宇城先生の指導を受けて甲子園初出場を果たしたチームです。水泳・古賀淳也選手、陸上100m・山縣選手ら、宇城先生の指導を受けて飛躍した選手はたくさんいます。宇城先生が直接関わっておられる中学野球チームは、全国でも東京武蔵野シニアただひとつです。

 難しい理論ではありません。普段の生活を大切にし、人間が本来生まれ持っている才能を、自然体で目覚めさせる。姿勢と呼吸を根源とする指導です。DNAにスイッチが入った選手たちは、見違えるほど成長します。入団時の野球の巧拙は関係ありません。素直に、どれだけ成長するか。
 心技体の本質を学び、調和を重んじる。選手たちは、怪我をせず長く野球を楽しめる心技体を身につけます。

東京武蔵野シニアの特長4 文武両道。一緒に勉強もします

「文武両道」は、東京武蔵野シニアの基本姿勢です。

「野球さえできればいい」という価値観はありません。
 練習前や雨天の日には一緒に勉強することもあります。
「人生において勉強は大切だ」という価値観を子どもたちに気づかせ、習慣づけることも、チームの大切な使命だと感じています。

定期的に一緒に勉強したい選手のために「寺子屋」を開いています。毎週2回、学校の予習、復習はもとより、勉強が好きになるためのいろいろな講義も監督が行います。

2014年11月12日水曜日

東京武蔵野シニアの特長3 複数のポジションを経験する

東京武蔵野シニアでは、3つ以上のポジションを経験してもらいます。
練習試合で全ポジションを経験した選手もいます。
監督がその選手の適性や可能性を感じて、選手に打診します。選手がやりたくないポジションを無理にやらせはしません。

中学生は無限の可能性を秘めています。いまの力量や身体の大きさ、動きなどで選手の将来を決めるのは大人の間違った奢りだと考えています。
いま身長が低いから「二塁手向きだ」と決めたり、「投手は無理」と決めつけたりしません。コツコツ当てるバッティングを勧めることもありません。選手がいずれ大きくなることを前提に、スケールの大きな選手に育てます。
投手を希望する選手には、全員に投手の練習をしてもらいます。準備の状況を判断しながら、紅白戦や練習試合で登板の機会を与えます。

東京武蔵野シニアの特長2 ひとりひとり全員を伸ばす。

野球チームは第一に「チームの勝利」を求めるのが当然と思われがちです。
東京武蔵野シニアは同時に「ひとりひとり、全員を伸ばす」姿勢を常に持ち続けています。
中学生の野球は、「チームが勝つため」にするのでしょうか。
勝負に臨む以上、勝利を目指すのは当然です。けれど、試合に出場する9人+何人かが上手で試合に勝てばOKでしょうか。
選手ひとりひとりに人生があります。中学3年間は、大切な成長の過程です。人生で最も変化する3年間といってもいいでしょう。その貴重な日々を、「その他大勢のひとり」として過ごす野球生活が幸せでしょうか。

東京武蔵野シニアは、チームの主力選手であるなしにかかわらず、選手ひとりひとりの心技体の成長をできる限りサポートします。

東京武蔵野シニアの特長1 全員が同じ練習をします。

東京武蔵野シニアは3学年合わせて40人、秋以降は1、2年生で25人です。
このメンバーが全員ほぼ同じ練習をします。打つ数、ノックを受ける数、基本的に全員同じです。学年ごとに少し違う日もありますが、レギュラーと控え選手の差はありません。
全員が一緒にグラウンドに入って練習に取り組みます。
それが当たり前でないチームもあることを、東京武蔵野シニアの選手や父母は知らないかもしれません。東京武蔵野シニアでは「全員一緒」が当たり前だからです。

2014年11月4日火曜日

小学校6年生のお父さん、お母さんへ

中学生の硬式野球チーム〈東京武蔵野シニア〉の監督・小林信也です。

東京武蔵野シニアは、来春中学に進学する新入団選手との出会いを楽しみにしています。

東京武蔵野シニアは、独自の姿勢で野球に取り組む、新しいチームです。
発足5年目、親善大会での優勝を含め、活発な活動・交流を重ねています。
ぜひ練習体験会に参加し、東京武蔵野シニアの楽しさ、練習の確かさを実感してください。

文武両道、全員野球、普段を重視、子どもたちのDNAにスイッチを入れる、など、東京武蔵野シニアの独自の取り組みについて、今日からこのブログで随時連載し、ご紹介します。
大切なお子さんの、大切な中学3年間を「意義ある成長」の過程にするため、「心を育てる」環境を選んでください。
「野球がすべて」か、「大好きな野球を通して」か。
中学3年間、学校以外の大半の時間を過ごすチームの「環境」は重要です。

☆体験参加をご希望の方は、電話またはメールでお申込みください。
   問合せ先  監督 携帯電話 080-2020-2170
               メール nobuya@s-move.jp