お子さんの進学先を考えるとき、何を基準にされるでしょう。
いまは「進学実績」が主要な基準になっています。どこの中学(高校)に入れば、いい高校(大学)に入れるか。エスカレーター式に有名私大まで入れる附属校の人気が高い。偏差値が高く、東大や早慶に多くの合格者を出す名門私立校も垂涎の的です。
日本は、大震災をきっかけに、これまでの価値観や選択を《真心》で考え直す傾向に気づき始めています。けれど、受験や教育に関する選択はまだあまり変わっていない気がします。
日本の少年少女の多くが、「受験が第一」の毎日を過ごしている。思春期に向かう子どもたちが、情操教育や感性を高める価値観を脇に置いて、受験、受験に明け暮れる……。
12歳、13歳、14歳の少年少女は、もっと素朴な現実に興味を覚え、悩み、小さな胸をときめかせ、時には押し潰されそうに苦悩するものではないでしょうか。
それなのに、受験を第一とする親たちは、自分がその多感な年代を素通りしたかのように、子どもの素朴な心を無視し、受験、受験にいきり立っていないでしょうか。
野球に打ち込んでいる親子はどうでしょう?
受験の代わりに、「甲子園」「プロ野球」が進路の選択基準になっていないでしょうか?
甲子園に行けそうな高校に行ける中学チームに入る。過去にプロ野球選手を輩出しているチームを選ぶ。それもひとつでしょうが、実際にプロ野球選手になれる確率は、東大に合格するより遙かに低いのが現実です。野球少年なら誰もが、甲子園、プロ野球を目指します。けれど、夢破れたとき、喪失感、挫折感で燃え尽きるやり方では意味がありません。
東京武蔵野シニアは、そこを見据えて、野球に取り組みます。
もちろん、勝利を目指します。勝利を求める日々の過程で、選手ひとりひとりが「東京武蔵野シニアで野球に取り組んでよかった」「成長した」と確信できるように、監督・コーチも懸命に勉強を続けています。
私たちは、「日本一を目指そう」とは言いません。すでに、「日本一の山を昇っているのだ」「どこまで昇れるか」「みんなで頂上までたどり着こう!」と、日々歩み続けています。
0 件のコメント:
コメントを投稿