2012年12月31日月曜日

体験参加者からの質問その7

体験参加者からの質問 その7
少年野球で肘を痛めた経験があります。硬式野球をやれますか?

監督からの回答
東京武蔵野シニアの目標のひとつは、「生涯、大好きな野球を思い切りやれるよう、基礎的な心技体を身につける」ことです。
従来、多くの野球選手は高校時代、中には中学時代に肘や肩を痛め、その後は「だましだましプレーする」といった傾向があります。残念な話です。
正しい身体の使い方を知らないと、どうしても力に頼り、結果として故障を起こします。東京武蔵野シニアでは、まず徹底的に身体の使い方を学びます。心技体をひとつにし、無理な力を身体の一部にかけない使い方を、3年間、徹底して身につけます。
今季は約30人の選手のうち、肘や肩の痛みを訴えて試合出場を控えた選手が3人いました。
そのうちひとりは、小学校のころから痛かった選手。セカンドやショートを守りながら、一年掛けて、回復させ、投げ方を矯正して、医師からも「もう大丈夫」とお墨付きをもらいました。
他の2人は、試験休みのときなどに父親を相手にピッチング練習をし、どういう投げ方をしたのか、熱心に投げ込んで「痛くなった」選手です。なんとも無念な話です。それ以後、「ピッチング練習は、監督の見ていないところではやらないように」と、お願いしています。
即席で速い球を投げようとすれば、無理して肩や肘など一部の力を使い、痛みを起こしがちです。
東京武蔵野シニアでは、何球投げても大丈夫と自信を持って言える、正しい投げ方をみんなで追求しています。その成果でしょうか。それ以外の選手たちは、故障で試合に出られないということがほとんどなく、今シーズンを戦うことができました。それは何より、東京武蔵野シニアが大切にしている基本姿勢です。
「高いレベルで野球をやっているからケガをするのは当たり前」ではなく、「高いレベルを目指すからこそ、絶対にケガをしない、痛めない心技体を身につける」、これが東京武蔵野シニアです。
その道標は、武術家・宇城憲治最高顧問から学んでいます。600年の伝統に根ざす体系ですから、そこには身体科学の真理が凝縮されています。

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