2012年9月21日金曜日

DNAのスイッチを入れる

《子どもにできて大人にできないこと》という本があります。宇城憲治先生が書かれた本です。
大人たちの多くは、「年齢とともに成長し、自分は子どもより能力がある」と信じているでしょう。武術の基本を学ぶと、その幻想がまったく誤りだと思い知ります。
現代の大人たちの大半(ほぼ全員)は、頭を使う習慣ばかり身につけ、理屈をこねる人間になり、本来持っている身体のDNAを閉ざしてしまっています。それは簡単な動作で証明・実感できます。ところが、小学生、中学1年生くらいまでは、理屈抜きにDNAのスイッチを入れ、大人ができないことを簡単に実践します。私が東京武蔵野シニアでやりたいのは、これなのです。大好きな野球を通じて、「DNAにスイッチを入れる」ことを重ねて行く。中学2年生、3年生になったらもう遅い、どんどん頭に支配されていくという現実を指導経験の中で実感しています。本気で変わろうとすれば、大人でも変われます。だけど、たいていは中学生になるとそのスイッチが固く閉ざされ、頭で考える癖ばかりがつく方向に流れます。中学生たちが「東京武蔵野シニアで野球をやる意義」はここにあります。

0 件のコメント:

コメントを投稿