2014年12月24日水曜日

ご入団を歓迎します!

 チームを結成した当初、親しい高校野球監督から、
「自分の目指す姿勢が浸透するまで5年はかかりますよ」
 と助言されました。内心、そんなにかかるかなあと思いましたが、ちょうど5年を終え、確かに5年の歳月は必要だった、様々な経験を重ねて方向性を共有できたと感じています。土台作りの時期に、“思い”を持って一緒に歩んでくれた選手たち、ご父母のおかげです。礎を築いてくれた仲間たちとの心のつながり、育んだ熱い思いが東京武蔵野シニアの大切な宝物です。

 5年前、武蔵野には3つのシニアがありました。他の2チームは活動を終了または休止し、いま元気に活動しているのは私たち東京武蔵野シニアだけです。厳しい時流の中、創設当初から目標にしている「文武両道」「大切な人を守れる人間になる」「日本一の野球を目指す」、高い志を持って日々活動できる幸せに感謝します。
 専用グラウンドはありませんが、毎週グラウンドを確保し、練習と試合を重ねています。平日は週2回、ナイター練習(または室内練習)があります。一緒に勉強もします。

 これから入団する選手は、先輩たちが築いてくれた土台の上にスタートできます。
 大きく変化・成長する中学3年間、監督、コーチ、チームメイトは家族より長い時間を一緒に過ごします。その責任とやりがい、影響力の大きさを身にしみて感じています。
 東京武蔵野シニアは、野球の技量だけでなく、選手ひとりひとりの心を育てるチームです。大切なお子さんが、野球を通して学び、成長する環境として、東京武蔵野シニアをお選びください。

      東京武蔵野シニア監督 小林信也                   

2014年12月15日月曜日

笑顔


 
夏合宿、雨で試合開始を待つ間の合同練習。
東京武蔵野の選手たちは、全力ダッシュの練習でも
なぜかみんな笑顔です。

体験練習会の内容(2)

 トスパッティングの後は、その日の練習環境、練習時間などによってメニューは少し変わります。投げる、打つ、捕る、走るの基礎作りを様々なバリエーションを通して、楽しみながら身につけます。
 スローイングの練習は、投げる距離や方向を一定にせず、また常に足を止めた状況で投げるのでなく、走りながら投げる練習を随所に採り入れています。
 守備の練習も同様です。基本のドリル、足を動かしての守備練習を中心にして、レベルの高い身体の動きを自然に身体で覚えていきます。がむしゃらに数を受けるノックではなく、「やればやるほど積み重ねが利く練習」を東京武蔵野シニアは大切にしています。
 練習の後半は、試合形式での守備や打撃、そして紅白戦です。平日も週末も、練習のときは必ず紅白戦など試合形式の「野球」をするのが東京武蔵野シニアの特長のひとつです。基礎をきちんと積み重ねた後は、「実戦」に勝る練習はありません。実戦を通して、野球の楽しさを味わい、野球の深さを肌で感じ、自分の中に《やる気》を育てて行きます。
 筋トレなどのいわゆる「基礎トレ」は東京武蔵野シニアにはありません。その理由は体験練習会でお話しする予定です。ダッシュやランニングなどは入団後、選手の成長を見ながら行います。選手が意味を実感できない走り込みを命じることはありません。守備練習や紅白戦の中で、楽しみながら走る量は決して少なくありません。その方が自発的に「全力で」走るので、よほど成長につながります。

2014年12月11日木曜日

体験練習会の内容(1)

体験練習会では、普段どおりの練習に参加してもらい、東京武蔵野シニアの野球を肌で感じてもらいます。
心技体の基本を濃縮したウォームアップは、一見ごく普通のプログラムですが、実はひとつひとつ目的とやり方があり、潜在的な力を呼び覚ます大切な反復練習になっています。これをやるだけで飛躍的に野球が上手くなる内容です。
キャッチボールは、理屈ではなく、身体で自然な投げ方を身につける工夫がされています。初めて硬球を握る選手でも無理がないよう、段階を踏んで投力がつくよう取り組みます。肩に自信がなかった選手が、3年生になるころには「肩がいいね」と自他共に認める選手になった実績がいくつもあります。
トスバッティングも、漠然とやったら意味がありません。先日ある人が「どうしたら打てるか、打撃をきちんと教えられる指導者は少ないよね」と言っていました。確かに、野球界では「打撃はセンス」「バッティングは打ってみないとわからない」といった考え方があります。
東京武蔵野シニアは違います。どうしたら打てるか。明快な答えを持っています。打つための基本をきちんと伝えます。それが身体でわかると、打つのが楽しくなります。自信を持って打席に立てるので、わくわくします。トスには奥深い打撃の根本がたくさん詰まっています。体験会ですべては伝えきれませんが、東京武蔵野シニアの野球の一端は感じてもらえると思います。

2014年12月10日水曜日

東京武蔵野シニアの活動の根本がここにあります。

農業再生 人間再生 ―― 大切にしたい目に見えないもの 木村秋則・宇城憲治 共著

宇城憲治先生の新刊が出版されました。

東京武蔵野シニアの最高顧問(総監督) 宇城憲治先生の新刊が出版されました。
《奇跡のリンゴ》で知られる木村秋則さんとの共著です。

おふたりとも、現代の常識にとらわれず、行動で新たな真実を示し実践されています。
現代の日本人は、目に見えるものを信じ、惑わされがちです。本当は〈目に見えないもの〉に本質があります。

「私たち人間は、宇宙と自然に生かされている」 宇城先生、木村さん、おふたりの生き様、業績には、現代科学が追いつけない真理と愛があります。

東京武蔵野シニアは、600年の歴史を誇る武術の奥義を継承し昇華させておられる宇城先生のご指導を基盤にしています。
「勝つこと」「有名になること」を追うのでなく、「文武両道」を土台とし、選手ひとりひとりの変化・成長を求めるチームの姿勢が、この本からもご理解いただけると思います。ぜひ、ご購読ください。

《農業再生 人間再生  - 大切にしたい 目に見えないもの》
  木村秋則・宇城憲治 共著
                               
  どう出版刊 定価1,512円(税込) どう出版オンラインショップから申し込めます。
http://www.dou-shop.com/SHOP/saisei.html?utm_source=%E5%90%88%E6%B0%97%E9%81%93%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC&utm_medium=email&utm_campaign=11%E6%9C%887%E6%97%A5

2014年12月7日日曜日

Q&A 5 現在の選手数

2年生が19名、1年生が6名、合わせて25名です。
3年生は受験準備に入っていますが、推薦入学が内定した選手ら希望者はいまも練習に参加しています。

今日(12月7日)は神奈川のチームと練習試合をさせてもらいました。
3試合を戦い、1年生も含め、全員が試合に出場。2勝1分でした。チームは着実に練習の成果を積み上げています。

1年生が少ないので、新たに入団してくれる新1年生(現小学校6年生)には、来年夏の新チームから活躍してもらう期待がかかっています。
準備のできている選手は、早い時期から公式戦に出場するチャンスです。
どうぞ、意欲満々の選手は東京武蔵野シニアの門を叩いてチームを一緒にもっと強くしましょう!


2014年12月4日木曜日

Q&A 4 硬式野球の経験がなくても大丈夫?

「小学校では軟式のチームでした。硬式野球の経験がなくても大丈夫ですか」という質問を受けることがあります。
 東京武蔵野シニアの選手の大半は軟式野球チームの出身者です。小学生のときからリトルリーグで硬式野球を経験してきた選手は各学年にひとりかふたり。ほぼ全員がチームに入って初めて硬球を握る選手ですから、一緒に馴染んでいきます。

Q&A 3 定期テスト前のお休み

 シニアの場合、通っている中学がみんな違います。学校の中間テスト、期末テストの日程は選手によってバラバラです。
 東京武蔵野シニアでは、学校の年間スケジュールがわかった時点で全員の試験日程を把握し、共通していればその期間の練習を休みにします。期末テストはだいたい同じ日程が多く、中間テストはばらつきがあります。いずれにしても、定期テスト前一週間になった選手は練習も練習試合も休んでいい決まりになっています。監督は「それが当然」と考えていますので、レギュラーの選手が大事な大会前に休んでも問題にはなりません。
 公式戦が、試験中の日曜日に当たることもあります。その場合、ベンチ入りメンバーは全員参加し、試合だけ出場してすぐ解散します。その場合でも慌てずに済むよう、「普段からしっかり勉強し、備えておくこと」も指導しています。

Q&A 2 高校受験

「高校を受験するとき、どんな指導や支援をしてもらえますか?」、これは入団後に多い質問です。東京武蔵野シニアの選手ほぼ全員が、「高校でも野球を続けたい」と希望しています。中学でいっそう野球を好きになり、「高校でもやりたい」と言うのはうれしいことです。

 どの高校を選ぶか。本人とご父母の希望が最優先です。その希望に沿った上で、選手ひとりひとりの性格や技量、成長の曲線、高校野球部の雰囲気、高校の監督の性格や指導法などを考慮して、情報を提供します。有名だ、過去の実績がある、といった世間一般の評価に頼って入学しても、お子さんと肌が合わなければ、辛い三年間になります。入ってみなければわからないことも多々ありますが、できるだけお子さんに合った高校を選ぶことは切実な課題です。
 私(監督・小林信也)は、スポーツライターという仕事柄、30年以上に渡って東京都内はもとより、全国の高校野球の監督と交流を重ねています。進学を希望する高校の“生きた情報”も入手し、お伝えします。見学や体験を希望する選手には体験会の情報なども提供します。
 他のシニアチームのやり方は知りませんが、東京武蔵野シニアは、希望があればきめ細かく、熱心に高校受験のサポートをする姿勢を持っています。

 高校受験では、スポーツ推薦(野球推薦)制度もあります。野球部強化に力を入れている高校に進みたい選手には、中学との連絡も取りながら、シニアの監督が高校の監督と連絡を取り、入学までサポートします。必要に応じて、監督は中学を訪ね、担任と面談することもあります。例年、この制度で高校に進学する選手が何人かいます。
 私学の中には、「スポーツ推薦はないけれど、入学後に野球部に入る生徒は受験で一定の考慮をする」高校もあります。こうした情報を提供できるのは、中学の先生でなく、シニアの監督です。

 私学にしても都立にしても、各高校が基準とする学業成績が求められます。東京武蔵野シニアでは、中学1年の春から「勉強の意識を高める指導」も野球指導と併せて行います。

2014年12月3日水曜日

Q&A 1 平日の練習

 今回からは、入団に際して質問を受けることの多い事柄について、Q&A形式でご案内します。第1回は「平日の練習」についてです。「毎回参加しなければいけませんか?」とよく尋ねられます。私たちの回答は次のとおりです。

 毎週月曜と木曜の18時半から20時半まで、武蔵野市内の中学のグラウンド(ナイター)または体育館で練習をしています。私たちはこの平日の練習で、「チームが大切にする心技体の基本」「野球の投打守走の基本技術」を徹底して練習、反復します。週末は試合形式の練習や練習試合が主になります。
 塾や習い事の都合で月木の参加が難しい選手は、入団後で結構ですので、できるだけ調整し、月木の練習に参加することを原則としています。平日夜の基礎練習で選手たちは大きくレベルアップするので、参加しないと他の選手と大きな差がついてしまいます。
 基礎練習というと地味で辛そうな印象がありますが、東京武蔵野シニアの練習はすべて野球と直結していますから、やる気を持って取り組めます。ほとんど毎回、練習の仕上げには試合形式の練習もしますから、グラウンドには歓声があふれ、選手はみな楽しそうに平日練習にやって来ます。

2014年12月2日火曜日

野球の常識・東京武蔵野の常識6 野球の楽しさ

 昭和の時代に育った野球少年は、空き地さえあれば仲間と野球で遊んだものです。4人もいれば充分。「野球やろう!」となってすぐゲームが始まりました。場所と人数に応じてルールを決めるのに時間はかかりません。木をベースに見立てたり、「走者に当てたらアウト」といったルールは子どもの野球では「常識」でした。きちんとユニフォームを着て9人対9人の試合をやる前に、さんざん原っぱで草野球の楽しさを味わったのです。
 最近の野球少年は、こうした経験がほとんどありません。野球を始めるとなったら最初からユニフォームを買ってもらい、白線が引かれベースの置かれた校庭で「きちんとした野球」に取り組む。遊びの感覚はあまり持っていません。
「野球が好きだ」という同じ言葉も、昭和の野球少年が抱いている野球への愛着や記憶の広がりと、いまの少年たちのそれとは大きな違いがあるように感じます。
 東京武蔵野シニアでは、「草野球の感覚」を大切にしています。練習場の隣りに原っぱがあれば、みんなで草野球をすることもあります。これは「大切な練習」と位置づけています。野球少年たちが歓声を上げてボールを追い、目を輝かせて草野球に興じる姿を見ると、大切な思いを呼び起こせた気がします。

2014年12月1日月曜日

野球の常識・東京武蔵野の常識5 髪の長さ

髪の決まりについて、時々質問を受けます。
私自身は、「髪は生えるうちが華、大切にしたほうがいい」と感じているので、坊主刈りを強制していません。球団規程にも頭髪の制約はありません。ただ、大会ではリトルシニア連盟から「清潔感のある短髪」を求められます。野球に取り組む姿勢をはっきりさせる意味も併せ、「爽やかなショートカット」をチームの申し合わせにしています。坊主刈りの選手もいます。スポーツ刈りより少し伸ばしている選手もいます。

2014年11月27日木曜日

野球の常識・東京武蔵野の常識4 平和に貢献する

 東京武蔵野シニアが大事にしているのは、本質的な心技体の基本です。主に「呼吸と姿勢」を手がかりにします。中学生たちは、これを学ぶだけで、見違えるように変化・成長します。素直な眼になり、気持ちが温かくなります。相手を倒そうという衝突的な発想でなく、自分本来の力を出せるから「大らかな気持ち」が湧き上がるのです。
 筋トレはしません。「中学生にはまだ早い」からではありません。筋トレより遥かに重要な心技体の鍛え方があることを学んでいるからです。東京武蔵野シニアでは、野球を通して日本人が本来持っている心技体の基本を身につけ、実践し、平和の実現に貢献できる人材を育てたいと願っています。小学校6年生はまだ純粋なので、簡単にこれを体感できます。
 筋力に頼ると、頭の命令で行動する「遅い行動回路」になります。筋トレは目先の結果を求め、相手を倒して利己的な欲を満たそうとする意識を育てがちです。勝った者だけがいい思いをするのが本来スポーツの目的でしょうか。
 勝利を目指して戦うのは当然です。けれど勝利の向こうに成長があり、戦った相手との心の交流があってこそ、意味があると東京武蔵野シニアは考えています。私たちは、平和を求めて野球に取り組んでいます。

野球の常識・東京武蔵野の常識3 待てのサイン

 監督が打者に「待て」のサインを出す頻度は、一般的にはバントや盗塁と同じくらい高いかもしれません。相手投手が制球を乱しているとき、じっくり攻めて走者を貯めたいときなど、私も待てのサインを出したい気持ちになります。長く野球をやってきて、それが常識だからです。
 けれど、「待て」は打者にブレーキをかけることです。戦闘モードの打席に立っていながら、ブレーキをかけるなどとんでもない妨害行為です。打者に任せる、それが東京武蔵野シニアの姿勢です。打つ気満々で立ち、結局ボールが続いて四球で出るのもひとつの結果です。四球を期待して立っているのとは根本的に意味が違います。
 同様の理由で、打席に入った打者に細かな指導はしません。最初はいろいろアドバイスを送っていたのですが、ある時から「監督といえども、打者の邪魔をしてはいけない」「何か言えば、打者の感性がそがれる」と実感し、やめました。自信を持って打席に送り出すのが、監督の務めです。

2014年11月26日水曜日

野球の常識・東京武蔵野の常識2 成長のバロメーター

 野球はプレーの結果を数字に表しやすいスポーツです。打者なら打率、打点。投手なら勝敗、防御率、奪三振、与四死球。いまでは球速も一般的に認識されています。ファンにとって、数字は野球の楽しみのひとつです。
 けれど「中学生を育てる」立場からすると、数字は必ずしも大切なバロメーターではありません。東京武蔵野シニアでは、選手の成績を集計しません。発表もしません。数字を選手起用の基準にしていません。大切なのは、選手が変化・成長しているかどうか、「できる自分」に変わるため、正しい方向で取り組んでいるかどうかです。監督はそこを見ています。
 世間では「結果がすべて」と言われがちですが、東京武蔵野シニアは結果を最重視しません。重要なのは、「できる自分」に変わること。
 チームが大切にしている「心技体の基本」をおろそかにしているのに、たまたま結果が出た選手を重用しても意味がありません。間違った身体の使い方や無理のある投法・打法は、ケガにつながります。一時的に結果が出ても、長く野球をやる礎になりません。東京武蔵野シニアは数字に縛られず、ひとりひとりの取り組む姿勢と成長を重視します。そこを見定める眼力を磨くのは監督の当然の務めです。

野球の常識・東京武蔵野シニアの常識1 自然体の挨拶

 野球界には妙な挨拶の仕方が定着しています。主将の掛け声に合わせ、全員並んで頭を下げ、元の姿勢に戻って少し沈黙してから「オーッス!」と大声を出す挨拶が主流です。野球界ではみんながやっているので「当たり前」な感じですが、日常生活でこのような挨拶をしたら、どうでしょう? 挨拶された方は戸惑うのではないでしょうか。
 東京武蔵野シニアでは、頭を下げると同時に「お願いします」「ありがとうございます」「おはようございます」と声を出します。それが自然体、気持ちと行動がピタッと来る挨拶の仕方だからです。場面や状況によっては、大きすぎる声は失礼、不作法です。その場に応じた声の大きさで周りに配慮する気遣いも身につけてもらいます。

東京武蔵野シニアでは当たり前のこと

 この球団ブログでは、「東京武蔵野シニアの雰囲気」「ありのままの素顔」を伝えたいと努めています。けれど、大切な特長や「他チームと大きく違う点」をきちんと伝えているか、案外書き忘れているような気がします。なぜなら、私たちにとって当たり前のことは、もう当たり前すぎて「いまさら書こうと思いつかない」からです。そういう東京武蔵野シニア独自の姿勢がほかにないか、改めて反芻して書いて行きます。

2014年11月20日木曜日

東京武蔵野シニアの特長9 試合でも選手は自分の気持ちで動きます

 練習試合だけでなく公式戦でも、選手は自分自身の気持ちと感性を主体にプレーします。「監督・コーチの言うことを聞いてプレーするのが野球ではない」と東京武蔵野シニアは考えているからです。
 野球界には、「監督のサイン通りに動ける選手」「命令どおりプレーできる選手」を評価する傾向もあります。私たちはそうではありません。
「チームのために自分で判断し、自分の気持ちで最善のプレーができる選手」に育ってほしいと願っています。そのため、試合でもほとんど監督が選手のプレーを制約したり、何か命じたりしません。
 選手は「自分自身の気持ち」で動き、場面に応じて「自分の瞬時の判断」でプレーします。それこそが野球の楽しさ、野球で身につける大切なことだと考えています。大好きな野球を通して「頼もしい人間に育ってもらいたい」からです。もちろん、自分勝手という意味ではありません。基本は練習で徹底的に反復します。チームの約束事はしっかりとあります。その上で、ひとりひとりが「チームのために」自分の気持ちで動くのです。

 もし期待された活躍ができなかったら、「何かが足りなかった」ということ。自分がそれに気づき、自分を変える努力をする。それこそが大切、中学時代に野球をやる目的だと、東京武蔵野シニアは考えています。大事な場面で失敗すれば、チームや他のチームメイトに大変な落胆と失望を与えます。そのことを選手がどう受け止め、糧として変われるか。監督は中学生たちの失敗や不足をグーッと受けとめ、粘り強くチャンスを与えて「変わる瞬間を必ず迎える」覚悟で取り組んでいます。
 そのようにして、人生の大事な局面で活きる「人間力」を磨き深めるのが、野球に打ち込む最大の目的です。

  

東京武蔵野シニアの特長8 厳しさの中に笑顔があります

 東京武蔵野シニアは、選手の気持ちを大切にするチームです。
「野球が好きだ」、という気持ち、「変わりたい、上手くなりたい!」、その気持ちをいっそう深くすることを大切に取り組んでいます。
 監督、コーチは、危険を回避するとき以外、「命令口調で選手に指示しない」のがチームの方針です。ときには声を荒げますが、それは「決して繰り返してはならないことだ」と自覚しています。
 厳しさは、選手ひとりひとりが「真剣に取り組む姿勢」の中から生まれてくるものであって、監督やコーチが強いるものではありません。
 選手が「自分の気持ち」で行動する。いつも前向きに、明るい顔で選手が練習に来てくれることがチームの願いです。
 うれしいことに、東京武蔵野シニアのグラウンドには、厳しさの中にも、いつも笑顔があふれています。
 

2014年11月18日火曜日

東京武蔵野シニアの特長7 監督と選手の対話があります

 中学野球の監督が果たすべき最大の役割は何でしょうか。
「野球の指導」はもちろんです。同時に、思春期を生きる選手たちの「心の成長」をサポートするのが大切な務めだと考えています。
 小学校のころは、お子さんは「親の言うことを聞くのが当然」です。中学生になると徐々に自我に目覚め、精神的な自立を始めます。親と子の距離感が変わり始める時期に、親以外に「信頼できる大人」がいるかいないかは、素直な成長を支える大切な糧、親子のコミュニケーションを保つためにも重要です。かつてその役は祖父母や学校の先生が担っていたでしょう。時代が変わったいま、学校に次いで多くの時間を過ごす中学野球チームの監督がその役を担えたら、ご家庭に対してひとつの貢献が果たせます。
 
 監督は選手ひとりひとりの変化や悩みをできるだけ察知し、必要に応じて声をかけ、対話します。レギュラーも控えも関係なく、監督と選手が一対一で対話する機会があるのは、東京武蔵野シニアの特長のひとつでしょう。

2014年11月15日土曜日

東京武蔵野シニアの特長6 ケガをしない心技体を作る

 東京武蔵野シニアの野球は、「自然体」が基本です。
 筋力に頼り、身体の一部に負担をかける投げ方、打ち方は、故障の原因になるだけでなく、野球本来の楽しさを体感できない「結果にこだわる」発想に陥りがちです。東京武蔵野シニアでは、たとえ一時的な結果が出ても、身体の理に反する投げ方、打ち方は良しとしません。
 肩や肘に負担をかけない、身体にやさしい投げ方、打ち方を平日の基本練習や毎回のウォームアップを通して徹底して身につけます。その甲斐あって、入団時に野球経験が浅かった選手もめきめき上達します。入団後に深刻な肩痛、肘痛で練習を長く休む選手はごく少数で、ほとんどいないのも、東京武蔵野シニアの特長です。
 フォームに癖がある選手は、正しい身体の動きが身につくまでは無理をさせません。中学野球がゴールではありませんから、成果を焦りません。高校、大学、社会人、長く野球を楽しめるよう、長期的、本質的な眼差しで選手をサポートします。

2014年11月14日金曜日

東京武蔵野シニアの特長5 最先端・最高峰の指導

 東京武蔵野シニアの指導方針、具体的な野球指導は、日本の野球界では最先端を行く画期的な体系に基づいています。
 侍ジャパンの小久保裕紀監督、サッカー日本代表の岡田武史元監督も師事する武術家・宇城憲治先生が、私たちの最高顧問です。昨夏、甲子園に出場した奈良・桜井高校も宇城先生の指導を受けて甲子園初出場を果たしたチームです。水泳・古賀淳也選手、陸上100m・山縣選手ら、宇城先生の指導を受けて飛躍した選手はたくさんいます。宇城先生が直接関わっておられる中学野球チームは、全国でも東京武蔵野シニアただひとつです。

 難しい理論ではありません。普段の生活を大切にし、人間が本来生まれ持っている才能を、自然体で目覚めさせる。姿勢と呼吸を根源とする指導です。DNAにスイッチが入った選手たちは、見違えるほど成長します。入団時の野球の巧拙は関係ありません。素直に、どれだけ成長するか。
 心技体の本質を学び、調和を重んじる。選手たちは、怪我をせず長く野球を楽しめる心技体を身につけます。

東京武蔵野シニアの特長4 文武両道。一緒に勉強もします

「文武両道」は、東京武蔵野シニアの基本姿勢です。

「野球さえできればいい」という価値観はありません。
 練習前や雨天の日には一緒に勉強することもあります。
「人生において勉強は大切だ」という価値観を子どもたちに気づかせ、習慣づけることも、チームの大切な使命だと感じています。

定期的に一緒に勉強したい選手のために「寺子屋」を開いています。毎週2回、学校の予習、復習はもとより、勉強が好きになるためのいろいろな講義も監督が行います。

2014年11月12日水曜日

東京武蔵野シニアの特長3 複数のポジションを経験する

東京武蔵野シニアでは、3つ以上のポジションを経験してもらいます。
練習試合で全ポジションを経験した選手もいます。
監督がその選手の適性や可能性を感じて、選手に打診します。選手がやりたくないポジションを無理にやらせはしません。

中学生は無限の可能性を秘めています。いまの力量や身体の大きさ、動きなどで選手の将来を決めるのは大人の間違った奢りだと考えています。
いま身長が低いから「二塁手向きだ」と決めたり、「投手は無理」と決めつけたりしません。コツコツ当てるバッティングを勧めることもありません。選手がいずれ大きくなることを前提に、スケールの大きな選手に育てます。
投手を希望する選手には、全員に投手の練習をしてもらいます。準備の状況を判断しながら、紅白戦や練習試合で登板の機会を与えます。

東京武蔵野シニアの特長2 ひとりひとり全員を伸ばす。

野球チームは第一に「チームの勝利」を求めるのが当然と思われがちです。
東京武蔵野シニアは同時に「ひとりひとり、全員を伸ばす」姿勢を常に持ち続けています。
中学生の野球は、「チームが勝つため」にするのでしょうか。
勝負に臨む以上、勝利を目指すのは当然です。けれど、試合に出場する9人+何人かが上手で試合に勝てばOKでしょうか。
選手ひとりひとりに人生があります。中学3年間は、大切な成長の過程です。人生で最も変化する3年間といってもいいでしょう。その貴重な日々を、「その他大勢のひとり」として過ごす野球生活が幸せでしょうか。

東京武蔵野シニアは、チームの主力選手であるなしにかかわらず、選手ひとりひとりの心技体の成長をできる限りサポートします。

東京武蔵野シニアの特長1 全員が同じ練習をします。

東京武蔵野シニアは3学年合わせて40人、秋以降は1、2年生で25人です。
このメンバーが全員ほぼ同じ練習をします。打つ数、ノックを受ける数、基本的に全員同じです。学年ごとに少し違う日もありますが、レギュラーと控え選手の差はありません。
全員が一緒にグラウンドに入って練習に取り組みます。
それが当たり前でないチームもあることを、東京武蔵野シニアの選手や父母は知らないかもしれません。東京武蔵野シニアでは「全員一緒」が当たり前だからです。

2014年11月4日火曜日

小学校6年生のお父さん、お母さんへ

中学生の硬式野球チーム〈東京武蔵野シニア〉の監督・小林信也です。

東京武蔵野シニアは、来春中学に進学する新入団選手との出会いを楽しみにしています。

東京武蔵野シニアは、独自の姿勢で野球に取り組む、新しいチームです。
発足5年目、親善大会での優勝を含め、活発な活動・交流を重ねています。
ぜひ練習体験会に参加し、東京武蔵野シニアの楽しさ、練習の確かさを実感してください。

文武両道、全員野球、普段を重視、子どもたちのDNAにスイッチを入れる、など、東京武蔵野シニアの独自の取り組みについて、今日からこのブログで随時連載し、ご紹介します。
大切なお子さんの、大切な中学3年間を「意義ある成長」の過程にするため、「心を育てる」環境を選んでください。
「野球がすべて」か、「大好きな野球を通して」か。
中学3年間、学校以外の大半の時間を過ごすチームの「環境」は重要です。

☆体験参加をご希望の方は、電話またはメールでお申込みください。
   問合せ先  監督 携帯電話 080-2020-2170
               メール nobuya@s-move.jp

2014年3月3日月曜日

3年生の進路が決まりました。

この春、高校に進学する3年生10人、全員の進路が決まりました。
いずれも志望校に合格し、野球部への入部を希望しています。

都立高校4名(推薦2名、一般受験2名)。
私立高校6名(推薦5名、内部進学1名)。

全員が野球をより好きになって巣立って行くことをうれしく思います。

2014年1月14日火曜日

伊豆市シニア フレンドリーカップ

1月11日(土)から13日(祝)の3日間、伊豆市シニアさん主催のフレンドリーカップにご招待いただき、行って参りました。
参加9チーム。うち4チームは3月の全国選抜大会に出場予定の強豪です。東京武蔵野シニアは、3日間で、瑞穂、長野東、伊豆市、長野南、狭山の各チームと計5試合を行い、2勝3敗。まだまだですが、独自の練習を重ねることで全国大会で活躍する強豪チームと堂々と戦えることを改めて選手たちが実証してくれました。
伊豆市シニアのみなさまには本当にお世話になりました。選手たちは一日一日、目に見えて変化・成長しました。貴重な機会を与えていただき、心よりお礼を申し上げます。